平均と中央値の違い
「平均年収」「平均貯蓄」のニュースを見て、自分は少ないと感じたことはありませんか。平均は、一部のとても多い人に引っぱられて高く出ます。「ふつうの人」の感覚に近いのは、中央値(真ん中の人の値)です。
平均と中央値とは
- 平均
- 全員の値を足して、人数で割った値です。
- 中央値
- 少ない順に並べたときに、ちょうど真ん中に来る人の値です。半分の人はこれより少なく、半分の人はこれより多くなります。
たとえで比べる
5人の貯蓄が次のようだったとします(説明のための架空の数字です)。
- 100万円
- 200万円
- 300万円
- 400万円
- 3,000万円
- 平均: 全員を足して5で割ると800万円
- 中央値: 真ん中(3番目)の人の300万円
1人だけ多い人がいるせいで、平均は5人のうち4人より高くなっています。中央値は、その1人がいくら多くても変わりません。
国の統計で見ると
実際の貯蓄額でも、どの年代も中央値は平均よりかなり下です。
| 世帯主の年代 | 平均 | 中央値 |
|---|---|---|
| 20代 | 465万円 | 294万円 |
| 30代 | 1,122万円 | 652万円 |
| 40代 | 1,439万円 | 886万円 |
| 50代 | 1,831万円 | 1,037万円 |
| 60代 | 2,947万円 | 2,051万円 |
出典: 総務省「家計調査(貯蓄・負債編)」(2025年、第8-30表 各種世帯属性,貯蓄現在高,貯蓄・負債現在高の差額階級別世帯分布(二人以上の世帯))。貯蓄がある二人以上の世帯の原表の値です。統計の「貯蓄」は、預貯金に加えて生命保険・株式なども含みます。
なぜ差が出るのか
年収や貯蓄は、少ない人から多い人まで均等に散らばっているのではなく、少なめの人が多く、とても多い人が少しだけいる形になりやすいからです。とても多い人の値が平均を押し上げ、平均より少ない人のほうが多くなります。
どちらを見ればいい?
- 自分が「ふつう」より多いか少ないかを知りたいときは、中央値を見るのが向いています。
- 全体の合計や総額をもとに考えたいとき(1人あたりにならすと、いくらになるかなど)は、平均が向いています。
- 年代・家族構成によって大きく変わるので、比べるなら、自分と同じ年代・家族構成の人と比べるのがおすすめです。
このサイトでは
みんなのまんなかでは、入力した金額を、同じ年代・家族構成の人の中央値と比べて、その中での位置(上位◯%)を表示します。利用者のデータの平均は表示しません。
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